今日もネタバレなしで書いていく。
私は去年名探偵コナンにハマり出すまで、ミステリにほとんど興味がなかったので、全く内容も評判も知らなかった。
東野圭吾の作品はいくつか知っていて、マスカレードシリーズもとても好きなので、9月公開予定の新作に向けて、過去作を観ようということになった。
本題に入る前に、、この映画の予告が心配になるぐらい面白くなさそうでびっくりした。
観るのをやめようか迷ったくらいだ。
当時は他にも予告が流れていたんだろうか、、
あらすじ
惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。
感想
予告のせいであまり期待していなかったせいか、想像を絶する面白さだった。
面白すぎて2回観たし、2回泣いた。
まず驚いたのは、実は単純なのに上手く視聴者を騙すミスリードによって非常に難解に見えた事件。東野圭吾の作品といえば、もう少し社会派と言えるようなジャンルが多いと思っていたので、この事件のミステリ真っ向勝負という雰囲気を意外に感じた。
作中にもあるが、単純なひっかけ問題だ。角度を変えて見ればすぐに分かること。
ヒントは多いにある、むしろ何も騙されていないのに、私たちは同じ角度から考えるのをやめられない。
私は、なんでその可能性に気づけなかったんだ〜!となって、存分にミステリを楽しめた。
もう一つ圧巻だったのは、そのミステリに紐づいた人間ドラマだ。
普段ミステリを読んでいると、どうしても動機だったりはありきたりになってきたりするし、事件が面白ければ、そこまで気にならなかったりもしてきてしまう。
それでもこの映画では、容疑者Xの動機、心情が痛いほど伝わってくる。
容疑者Xが何を糧に生きることができて、どんな気持ちで、どんな覚悟で犯行に及んだのか。
最後はみんな容疑者Xのことを好きになっちゃうんじゃないだろうか。
小説には映画の後の続きがあるんだろうか。
いつか小説でも読みたい名作だった。
警察のガサ入れシーンは果たして必要だったのか若干疑問だが、気にしないでおこう。
次回
次回はこの間読み終わった「人形館の殺人」について書こうと思う。
昨日の夜、時計館の殺人(上)をちょうど読み終わった。
最後のシーンが怖すぎて若干暗闇にいるのが怖くなってきてる。
けど、先が楽しみ。