ミステリ談義の蕾

ミステリ談義に花を咲かせたい!

2023年と2024年

2023年の初めに書いた目標のメモを発見したので、振り返りつつ今年の目標を言及します!

 

メモだけでなく公言すると叶いそう。

 

2023年は結果的に全て達成していました🎉

何だか本当に苦労した年だった気がしますが、強くなった気がします。

 

2023年目標

1. TOEIC750点

これはスタサプやり込みによって、890点を達成しました!凄い!

2. DBスペシャリスト合格

2度目の挑戦になったDBスペシャリストも合格することができました。あまり勉強する時間は取れなかったものの、1回目の猛勉強が功を奏した気がします。合格したことよりIPAの試験これから受けなくて良いのが何より幸せ。

グッバイIPA、ありがとうございました。

3. 筋トレ継続

体調を崩すことが多くて、行けない時期も多々ありましたが、何とか継続できているので達成とします。今年も継続しよう!

 

今年の目標

1. IELTS6.5

スピーキングとライティングの勉強を取り入れて、さらなる英語力アップを目指します。

2. 韓国語の試験を受ける

受けることが目標です。今年は趣味もしっかりやって行きたい!という意味合いの目標。

3. ムキムキ健康体を手に入れる

とにかく筋トレと健康的な食事!そして睡眠。

日々の生活がなければ仕事も頑張れませんから。具体的な指標が作りづらいですが、自分ちょっとムキムキやん?と思えるくらいになったら達成?

 

自分が何を目指しているのか良く分からない、面白い目標があって何だか嬉しい気持ちです。

 

でも今日はポテチ食べたい。

お久しぶりです。

明けましておめでとうございます。

気づけば2024年になって、ブログは完全に放置されていました。

物事が全然続かなくても、何事もなかったかのようにもう一度始めるのって良いことだと思います。

 

さて、記事を最後に書いていた2022年7月から時は流れ、転職や結婚を経て、なんだか人生が大きく動き出しように感じます。

 

いろんな新しいことを始めています。

またそんなことも書けたらと思います。

 

昔の記事は何だか気持ち悪いので消そうかしら?敬語じゃないのが何だかとってもうざったらしいわ。

ミュージカル・ガラ・コンサート

この三連休、東京渋谷ヒカリエ 東急シアタオーブ10周年を記念した、ミュージカル・ガラ・コンサートに行ってきました。今日はその感想を書いておこうと思います。

今回東京まで遠征する決め手になったのはなんと

ウィレマイン・フェルカイックとケイシー・リーヴィの二人の来日です。

生でこの二人を見れるなんて夢のよう、、チケット代は決して安くないけどいつも動画の中で見ながら、いつか生でこの人たちの歌声を生で聞けたらな、、と思っていたことを考えれば、即決でした。

 

ちなみに

ウィレマイン・フェルカイックは、数カ国でウィキッドのエルファバをブロードウェイで演じ、アナ雪のエルサの吹き替えも何ヵ国で担当している、力強い曲をとてもカッコよく歌うミュージカル女優さん。

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ケイシー・リーヴィは、私がずっと観ていたアナ雪のブロードウェイの動画でエルサを演じるミュージカル女優さん。

何度見ても感動するパフォーマンスです、、

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もう一人の男性は、オペラ座の怪人でファントムを務める方、、

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他男性陣2人も加えて、5人出演のコンサートでした。

こんな動画でしか見れないと思っていた方々の歌を生で聴けたなんてほんと幸せでした。

 

セットリストは以下のような感じ。

 

最初セットリスト見たときは、Let It Go と Defying Gravity は別々で歌ってくれよ!と思っていたんですが、Mixの感じがとっても良くて、本当に目の前で歌っていると思ったら、3曲目にして泣きそうになってました。

The Music of the Nightの幻想的な雰囲気と空気からの、エビータ Buenos Aires(ウィレマイン)の力強くて盛り上がる流れは印象的です。  

ケイシーの Gimme Gimme の感じも Let It Goの時とは別人で可愛くてゴージャスで、終始目が離せませんでした。

なんだか目の前で起こっていることが現実ではないような不思議な感覚になりました。

 

特に印象に残っていたのが、ジェイ・アームストロング・ジョンソン

Singing In the Rain の時と Waving Through a Window の時の雰囲気が全く違いすぎて同一人物なのが信じられないくらいでした。コンサートなのでまさか役柄の雰囲気をあんなに演出するとは思っていなくてビックリでした。

Singing In the Rain は知らない曲だったんですが、陽気な雰囲気やダンスがとっても素敵で生演奏を聴けてよかったなあと思います。

 

思い出すだけで本当に幸せな気分になれるコンサートでした。

エビータやエリザベート、カンパニーなど観てみたいミュージカルも増えて大満足です。

幸せな三連休、忘れないようにしよう、、。

 

ちなみに来週はオペラ座の怪人劇団四季)を鑑賞予定です!

どうか中止になりませんように。

【館シリーズ④】人形館の殺人

かなり久しぶりになってしまいました。

今日は館シリーズ4作目 人形館の殺人です。

シリーズ中ではかなり異彩を放つ作品。

あらすじ

父が飛龍想一に遺した京都の屋敷――顔のないマネキン人形が邸内各所に佇(たたず)む「人形館」。街では残忍な通り魔殺人が続発し、想一自身にも姿なき脅迫者の影が迫る。彼は旧友・島田潔に助けを求めるが、破局への秒読み(カウントダウン)はすでに始まっていた!? シリーズ中、ひときわ異彩を放つ第4の「館」、新装改訂版でここに。

感想(ネタバレなし)

今回の作品は今までとは違って、京都の和風なお屋敷が舞台になっている。

今まで中村青司の手がけた洋風な館が舞台だったので、この時点で既に今までの作品との違いがはっきりとある。

そして、最も大きく違っているのが、完全クローズドではない、という部分。

人形館がメイン舞台ではあるが、完全に孤立した館というわけではない。

館はクローズドではないが、語り手である陰気っぽい主人公が、自身で完全孤立した雰囲気を醸し出しているところは、実は重要なポイントであるのかな、と思ったりもしているが、、

 

そして作中で常に映し出されるマネキン人形の不気味さ、、この不気味さは終始かなり独特な空気感を放っていてよかった。和風な屋敷だからこその怖さが十分に発揮されていた。

 

もう一つこの作品でとても印象に残っているのは、色彩の表現だ。

主人公が語る暗くてグレーな世界の中で、表現される色彩は強調されて、その意味をより明確にしているような気がした。

血まみれになっているような新鮮な赤色は、より不気味さと恐怖を強調して、記憶の中に現れる彼岸花や空の赤色は、想像の中での懐かしさを思わせてくれる。

そんな色彩表現が作品の雰囲気をより濃くして、想像を膨らませて楽しめる作品でもあるなと感じた。

 

重要な推理部分だが、賛否を呼ぶ結末ではあったのかなと思う。

が、賛否を呼ぶのは、これが館シリーズ内の作品であることが原因であるのかなと思ったりもする。

館シリーズの制約に期待している部分が大きいからこそ、結末に納得が行かなかったりするかもしれない。

なのでこの作品を読むときは、館シリーズのイメージを取っ払っておく、もしくは館シリーズの他の作品とは時間を空けておくことをお薦めしたい。

 

私としてもかなり最後は戸惑ったりもした。

館シリーズとしてはあまり好きではないが、そうではない小説としては楽しめたと思う。

次回

ついに時計館を読み終えたので、忘れないうちにそれについて書こうと思う。

今は館シリーズを一旦休憩して、エラリークイーン悲劇シリーズ1作目を読んでいる。

初めての作家の本を読む時ってドキドキしてなんかいい。

映画 容疑者Xの献身

ガリレオシリーズの映画第1作 容疑者Xの献身

今日もネタバレなしで書いていく。

 

私は去年名探偵コナンにハマり出すまで、ミステリにほとんど興味がなかったので、全く内容も評判も知らなかった。

東野圭吾の作品はいくつか知っていて、マスカレードシリーズもとても好きなので、9月公開予定の新作に向けて、過去作を観ようということになった。

 

本題に入る前に、、この映画の予告が心配になるぐらい面白くなさそうでびっくりした。

観るのをやめようか迷ったくらいだ。

当時は他にも予告が流れていたんだろうか、、

あらすじ

惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。

感想

予告のせいであまり期待していなかったせいか、想像を絶する面白さだった。

面白すぎて2回観たし、2回泣いた。

まず驚いたのは、実は単純なのに上手く視聴者を騙すミスリードによって非常に難解に見えた事件。東野圭吾の作品といえば、もう少し社会派と言えるようなジャンルが多いと思っていたので、この事件のミステリ真っ向勝負という雰囲気を意外に感じた。

作中にもあるが、単純なひっかけ問題だ。角度を変えて見ればすぐに分かること。

ヒントは多いにある、むしろ何も騙されていないのに、私たちは同じ角度から考えるのをやめられない。

私は、なんでその可能性に気づけなかったんだ〜!となって、存分にミステリを楽しめた。

 

もう一つ圧巻だったのは、そのミステリに紐づいた人間ドラマだ。

普段ミステリを読んでいると、どうしても動機だったりはありきたりになってきたりするし、事件が面白ければ、そこまで気にならなかったりもしてきてしまう。

それでもこの映画では、容疑者Xの動機、心情が痛いほど伝わってくる。

容疑者Xが何を糧に生きることができて、どんな気持ちで、どんな覚悟で犯行に及んだのか。

最後はみんな容疑者Xのことを好きになっちゃうんじゃないだろうか。

 

小説には映画の後の続きがあるんだろうか。

いつか小説でも読みたい名作だった。

 

警察のガサ入れシーンは果たして必要だったのか若干疑問だが、気にしないでおこう。

次回

次回はこの間読み終わった「人形館の殺人」について書こうと思う。

 

昨日の夜、時計館の殺人(上)をちょうど読み終わった。

最後のシーンが怖すぎて若干暗闇にいるのが怖くなってきてる。

けど、先が楽しみ。

アクロイド殺し

今日はアガサクリスティの論争を呼ぶ名作、アクロイド殺しについて。

調べている人はほとんどがトリックを知っているような気もするが、ネタバレはなしで書いていこうと思う。

こちらも英語で読んだため、実際読んだのはこちら↓

あらすじ

名士アクロイドが刺殺されているのが発見された。シェパード医師は警察の調査を克明に記録しようとしたが、事件は迷宮入りの様相を呈しはじめた。しかし、村に住む風変わりな男が名探偵ポアロであることが判明し、局面は新たな展開を見せる。ミステリ界に大きな波紋を投じた名作。

ミステリ界に大きな波紋を投じた名作ということで、ミステリを語るには外せない。

感想

まずは、私としてはこの作品の論争に参加するとしたら、圧倒的肯定派である。

賛否が分かれるトリックに関して、フェアでないという意見もあるが、むしろこの作品で読者は、実際に事件を解決する役割を担う探偵と同じ立場に置かれて推理を楽しむことができると思う。

 

この作品で探偵ポアロが真実にたどり着く様は、まさにシャーロックホームズによる推理の手法を体現しているのではないだろうか。

(この考察をポアロが喜んで受け入れないだろうことは承知の上だが。)

全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、それが真実となる

読者は真実を与えられており、そこから真実は導き出せるという点でアンフェアとはならないような気がしている。

 

そんな風に語ってみているが、私も実際のところ全く検討外れな推理をしたりしていた。全く犯人に辿り着けず、正当な仮説も立てられずにいた。

 

最後のポアロの推理が進むにつれて、自分の中に真実が浮かび上がってきて、ぞわぞわとした不思議な感覚になったのが印象に強く残っている。

こういう系統のトリックや最後のびっくり大逆転系は、最後に騙されることが一種快感のような、やられた、、!という感覚になることが多いが、今回は違った。

作中で終始思い通りに思考を操られていたことを知り、作者の天才さに戦慄するような、そんな感覚だ。

この圧倒感はアガサクリスティの作品でしか味わえないと思う。

 

一方でこの作品で確信したことは、ポアロを好きになれないな、ということ。

最後の展開、おおい!と突っ込みたくなってしまうポアロの言動、、

あれがポアロ的正義なんだろうか、、

やはりシャーロックホームズのような、コナンくんのような、みんなが納得できる正義の味方を求めてしまう。

が、現実的な終わり方がこれ以外にあったのかはわからない。

次回

次回は書評ではなく、映画「容疑者xの献身」について書こうと思う。

ガリレオの新作が公開されるということで、有名だが本も読んだこともなかったので昨日初めて視聴した。

良すぎて2回見た、、のでそれについて。

【館シリーズ③】迷路館の殺人

第3作目 迷路館の殺人(ネタバレなし)

迷路というので何故かポップなものをイメージしていた私だが、

地下の迷路館ということで今回もかなりダークだが、遊び心のある楽しい作品だった。

あらすじ

奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた4人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった! 周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させたシリーズ第3作、待望の新装改訂版。初期「新本格」を象徴する傑作!

感想

まずはこの作品には、作中作が出てくる。

その作中作の作家にまつわる謎を解くのも楽しめるのだが、

私はWikipedia館シリーズの順番を調べているときにふとそのネタバレを見てしまった!!!

この謎を当てるのを楽しみに読んでいたので、とてもショックだった、、

Wikipediaを安易に開くのはオススメしません、、

 

前2作とかなりまた雰囲気の違う少し洋風な?不気味さをもった迷路館での事件。

館の中で推理小説を書いて競い合うなんていう、なんとも素敵なシチュエーション。

キャラクターたちは皆推理作家や評論家たちなので(探偵も混ざっているが)

私の好きなキャラクターたちの推理談義を存分に楽しめる。

 

全てのトリックを知ってから、このシチュエーションについて考えてみると、作者の粋な意図が見え隠れする。

一度全て終わったかのように見せかけて終わらせない、そしてそこにはまた一つ想像を超える真実があるという、新たな価値を見出して作品を読み終えることができる。

この形は水車館にもあったが、個人的に非常に作品の印象が強く残って好きだ。

 

ちなみに、ブログでも犯人の予想を一人に決めたと言っていたが、推理は間違っているものの犯人自体は合っていた。

シリーズものであるから人によっては慣れてきて推理ができるようになるものかと思っていたが、これは不可能だなと思う。

 

集められた推理小説家たち、そして彼らの巨匠、閉じ込められた館での推理小説の競作、、

そのシチュエーションだけでなく、迷路トリックや被害者たちの不可解な死に方、そして作中作だからこそできる最後の大仕掛け、と島田のおまけ、、などなど盛り沢山で遊び心の詰まった作品だった。

 

始終楽しめて、もう一度読みたいと思った。

次回

次回は、アガサクリスティ アクロイド殺し  について書こうと思う。